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いくぞう塾勉強会〜科学技術と環境〜 2007年7月3日
今回で第7回を数えたいくぞう塾。塾生も二期生に移り変わり、 内容も規模も充実したものとなってまいりました。
今回の勉強会のテーマは「科学技術と環境」。講師にJAXA(宇宙航空研究開発機構) ・宇宙利用推進本部衛星利用推進センター長の福田徹氏を迎え、衛星を利用した環境への取り組みについてお話いただきました。
いくぞう塾幹事・南部陽介さんの開会のことばでスタート。 会場にお集まりの皆さんの自己紹介の後、桜井塾長からご挨拶をいただきました。
スライドを使った福田講師のお話は大変分かりやすく、衛星について、環境の変化について、 また、今後の衛星利用や各国との連携について等、大いに語っていただきました。
塾生からの質疑も活発で予定時間を越えての勉強会となりました。
現在、人々が衛星に求めるものは、通信・情報技術から環境・災害に関することに転換しているそうです。 人間の営みにより、地球はかつてない環境の激変に直面しています。
産業革命以降の人類の活発な生産活動が、地球環境に多大な影響を与えている…ということは 衛星から送られてくる宇宙から見た地球の姿を見ることで、より一層、現実的な問題として浮かび上がってきます。大量の温室効果ガス(二酸化炭素・メタンガスなど)による地球温暖化は、 自然災害の増加、食糧生産低下のリスク、生態系や水資源の変化、急速な砂漠化を招いています。
日本は少子高齢化により人口減少が始まっていますが、地球規模で見れば人口爆発は続き、 わずか20年後には世界人口が80億を超えてしまいます。地球の環境を壊し続けている現状で 今よりも更に人口が増えてしまうということは更なる環境破壊につながります。
そうとはいえ、今ある便利な生活を捨て、 また、人口を人の手によって減少させることなどは到底できません。
ですが、人間には科学技術という素晴らしい手段があります。地球の変化を監視し、 どのように対処すれば良いのか、いかに有効な手を講じるのか、科学の力によって知ることができます。
日本の技術力は世界最高を誇ります。今こそ、政・官・民が一体となってより一層技術力を高め、 世界を牽引していくことが日本に求められているのではないでしょうか。
塾生からの感想  
環境問題ほど、学べば学ぶほどに自分達の無知を痛感するものはないと思います。 いまや日常となった豊かな生活の代償は、想像以上に大きい。
人間の営みが地球に与える影響は、知らなかったでは後世に申し訳が立たない、 今を生きる人々にとっての常識たるものです。
哀しいかな私たち人類は、
時に倫理よりも欲求を優先してしまいます。
人間として生まれた以上、向上心を捨て去ることはできません。
しかし、向上心は進むべき方向を誤ると人類のみならず地球にすら、 取り返しのつかない悪しき影響を与えかねません。ここ数世紀、 人類は飛躍的な発展を遂げました。
しかし、同時に、飛躍的な破壊も齎しました。 歩んできた路が正しい道から少し逸れていたからです。
私たちは、過去の失敗から学び、再び正しい道を切り開かなくてはなりません。
科学技術は、夢と浪漫が生み出す、それ自身は純粋無垢なものです。
だから、ぼくは科学技術の可能性を信じています。
科学の発展により、私たちは宇宙から地球を見ることができるようになりました。
パソコンをインターネットにつなげさえすれば、 いつでも誰でも地球を見ることができるようになりました。
私たちは、地球上のどの生物よりも地球を俯瞰することができます。 自らの無知を知ることができます。
そして、無知は、学ぶことの大切さを教えてくれます。

いまこそ、私たちは、力を合わせて科学技術を良い方向に生かさなくてはなりません。
その科学技術の舵を取る最も大きな力は政策です。
科学技術を正しく使うことで、 地球環境に対する理解を深め、その理解が正しい政策の選択を促す。
こうした正のサイクルを生み出す政策が、いまの社会に求められていることだと思います。
いくぞう塾は、政策決定者と科学者、そして未来を担う若者が議論し合う、 まさに正のサイクルを生み出す政策を発案するに相応しい場だと考えています。
今回の勉強会で扱われた宇宙からの環境監視は、 地球環境に対する理解を深める目的で始められたものであり、 人々の地球環境に対する深い関心の結晶です。
このような取り組みを知らずに終わるか、 それとも知ってその先を考えるか、ぼくは常に後者でありたいと思います。
今後もいくぞう塾をはじめ、 つかめる機会は積極的につかみ、そして学びたいと思います。
また、そこで得た知見を生かし、科学技術と社会の発展に尽力していきたいと考えています。
そして、それこそが、科学者の卵としてのぼくと科学技術の最良の付き合い方だと信じています。
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