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第4回アフリカ開発会議〜TICAD W〜

2008年5月29日
第4回アフリカ開発会議〜TICAD W〜
第4回アフリカ開発会議(TICAD W)の分科会「環境・気候変動問題への対処」 へ出席、スピーチを行いました。以下は、当日スピーチの原稿を掲載しています。

【スピーチ原稿】
 アフリカの首脳が一堂に会する、第4回アフリカ開発会議において、スピーチの機会をいただいたことに感謝いたします。
 本分科会では、環境と気候変動について議論をさらに深めることが期待されておりますので、いただいた時間で、日本の取組についてご紹介し、またアフリカ各国の発展の方向性について、私なりの考えを述べたいと思います。

 日本は特に1960年代・70年代に重化学工業を中心として経済成長を達成しましたが、急激な成長は、同時に環境と人の健康に取り返しのつかない被害ももたらしました。その後、環境政策の実施や企業の設備投資により徐々に環境は改善し、現在のクリーンな環境が確保されるようになりました。
 しかし、いったん失われた生態系と人の健康は取り戻せません。今から50年前に、汚染物質が健康や環境に及ぼす影響について十分な科学的知見がなくても予防的な取組を行っていれば、重大な喪失は避けられたと言えるでしょう。
地球温暖化も、その影響が十分に確定的でなくても、いったん起これば取り返しのつかない被害が想定される課題です。特にアフリカは気候変動の影響を最も受けやすい大陸と認識しており、砂漠化の進行、食料問題など、様々な深刻な影響が懸念されています。
 このような被害を生じないよう、気候変動の緩和策及び、とりわけアフリカにおいては、干ばつや砂漠化など、想定される気候変動の悪影響に対応するための措置、すなわち適応策に積極的に取り組んでいく必要があります。
 日本では、温室効果ガスの排出削減に、あらゆる分野、セクターで取組んでいます。産業界の取り組みだけでなく、国民1人1人にも協力を求め、電気や燃料の節約などの行動を呼びかけています。京都議定書で日本に課せられた、基準年比でマイナス6%の削減目標の達成は容易ではありませんが、日本の京都で合意された議定書の目標を確実に達成してまいります。
 京都議定書の第1約束期間以後、すなわち2013年以後の中期的、長期的な温暖化対策においても、特に、2009年のCOP15における、次期枠組みの合意にむけて、日本はG8議長国として、リーダーシップを発揮する所存です。
 2013年以降の国際的な枠組みにつきましては、バリ・ロードマップに基づき、2009年末までに結論を得ることとなっており、主要排出国のすべてが参加する枠組みの構築に向けて、日本は全力で取り組んでいきます。
 先頃開催されたG8環境大臣会合におきましても、気候変動対策が最重要課題として議論され、2050年までに世界全体で温室効果ガスを少なくとも半減するという長期目標に関する共有ビジョンを合意することについて、強い意思が表明されたほか、この長期目標に向けて先進国が大幅な削減を達成し主導することも認識されました。これらの成果は、G8北海道洞爺湖サミットにインプットしてまいります。
 また、日本は、昨年、「クールアース50」と題して、2050年に世界全体の温室効果ガス排出量を現状から半減する長期目標を提唱しましたが、その達成のためには、あらゆる国が「低炭素」な社会に移行していくことが必要です。
 「低炭素社会」とは、生活の豊かさの実感と、温室効果ガスの排出削減が同時に達成できる社会のことです。アフリカではまさに今、社会の発展に不可欠なインフラが整備されていくところですが、経済成長に伴い環境汚染や温室効果ガスの排出をもたらした先進国の轍を踏むことなく、アフリカの伝統文化に根ざしつつ低炭素社会の実現に貢献するような社会資本整備が望まれます。
 福田総理が1月に表明された「クールアース・パートナーシップ」は、まさしくこのように排出削減と経済成長を両立させ、気候の安定化に貢献しようとする途上国に対する支援です。特にアフリカの国々に対しては、本会合の基調演説において福田総理から様々な支援が表明されたほか、本会合期間中に福田総理は、40カ国の首脳全員と個別に会談する予定です。
 これらを通じて、気候変動の緩和策はもとより、アフリカの国々における気候変動への適応策についても、重要課題として支援を推進していく所存です。
 さらに、持続可能な開発を進めるためには、そのための人材育成も重要な課題です。2002年にヨハネスブルグサミットで我が国が提唱した「持続可能な開発のための教育の10年」は、その後世界各地で推進されています。来年はその中間年として国際会議も予定されており、我が国は積極的にこの課題に取り組んでいきます。
 地球の環境を守り気候変動に対処するためには、自然といかに共存できるかが、重要ではないでしょうか。産業の発展も自然環境に優しい心を持って前進することが大事です。また、環境問題にまず気づくこと、そしてその問題にどう取り組むべきか気づくこと、このような環境に対する意識を一人一人がしっかり持つことも、大変重要なポイントです。
 「持続可能な開発」の実現に向けて、アフリカ諸国が、そのユニークな伝統と文化を活かして取り組まれ、私たちアジアの国々とも連携しながら、さらに発展されることを祈念して、私のスピーチを終えることとします。
 ご静聴ありがとうございました。

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今回は横浜で開催。分科会には中田宏横浜市長と松沢成文神奈川県知事も出席しました。 「MOTTAINAI」でノーベル平和賞を受賞したワンガリ・マータイ元・ケニア環境副大臣と。
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